THE RIVER NOW 2004

8月21日(土) 天気晴天。 ツーリング時間帯6:30〜17:00

4年振りのカヌーでの川下である。
前は単独で北上川を大正橋(石鳥谷町)から昭和橋(北上市)までの約20kmを下った。
今回は相方の三田氏と珊瑚橋(北上市)から藤橋(水沢市)までの約20kmを下った。
目標は北上川制覇であるが、達成にはまだ時間が掛かるようだ。

予定は未定

今年の春頃に三田氏と今年は川下りやるかい?と飲みながら話していたが、 なかなか双方予定がつかず予定は未定で今年も駄目かと思っていた。 19日に、今度の土曜日を逃せばきっと今年は出来ないだろうと思い、 全く持って勝手に今度の土曜日にしよう!と三田氏に告げたのである。 20日に川を下見した所、台風15号の影響で若干水位が増していたが、 きっと大丈夫だと思った。念のため川の状態を写真に撮り三田氏に送った。

現地調査

何処まで下るか決めるために水沢と平泉を見に行った。
水沢だともしも電車で行くとしたら川からは駅はちょっと遠いかなと思い、 平泉まで一応行ってみた。平泉駅近くの橋から駅までは徒歩15分 程度だと思っていたので行ってみた。何年か前に見た橋は跡形もなく、 新しい大橋になっていて土手の最終整備がされていた。このあたりからも 平泉の世界遺産登録へ向けて取り組んでいるのか?と思ってしまった。 結局、ゴール地点を何処にするか決めれずに帰宅した。

とりあえず準備

三田氏と連絡を取り、ゴール地点を何処にするか決めようとして、 いろいろ迷った挙句、水沢をゴール地点に決めた。交通手段も双方の車2台で 行く事にした。それから必要な小物などを揃えに出掛けた。 防水パック(スーパーで売っているもの)と衣類(ユニクロ製品)を とりあえず揃えて明日に備えた。 本当はカヌーの点検をするつもりだったが、寝る時間を惜しんだため点検はしなかった。

<5:00>
目覚ましが鳴り、ゆっくりと起き上がった。
いつもなら勇んで起床するのだが、どういう訳か今日は普通な感じで テンションがそれ程上がらない朝だった。 普通に朝食を摂って6:10頃に三田氏宅へ向かった。

<6:30>
三田氏宅に到着し、ゴール地点を水沢に決めた。けれど上陸場所をどこなのか 見当がつかないので一度見てから決める事にした。三田氏宅を出発する際、 愛娘に仕事に出掛けるからまっててねと宥めて出発する光景が良い感じがした。

<7:30>
水沢の小谷木橋付近まで行き、着岸するところ探したが、これと言って着岸しやすい ところを見つけられなかった。もう一つ下流にある橋まで行ってみた。
一つ下流の橋は、水沢の道の駅が傍にある「藤橋」だった。
ちょうど橋のすぐそばに入り江のように船が着岸しやすいようになっていたので、 好都合と判断した。
入り江を確認後、道の駅でちょっと安い缶コーヒーを飲みながら、下るプランを 少し三田氏と話した。
三田氏の車を入り江近くの木陰に置いて、自分の車に二人乗り北上の珊瑚橋へ向かった。


<9:00>
北上の珊瑚橋へ到着して川の流れを確認してみたが、やはり流れが速いのではないか? という話になった。それと、ホテル・シティプラザ付近の和賀川との合流点は流れが 珊瑚橋よりももっと速くて危険ではないか?ならばスタート地点を一つ下流の橋の 国見橋にしてはどうか?という話も出た。 なるべく危険は避けたいので和賀川との合流点を見に行ってみた。
1つ目はシティプラザの裏側から眺めてみたが、ちょっと危険度は遠くて分かり難かった。
2つ目は展勝地のレストハウスから眺めてみたが、それほど危険ではないのではないかと思った。
もういちど珊瑚橋に戻って流れを見たところ、全く大丈夫なように思えてきた。 三田氏にも安堵の感がしたので、とりあえず小物類を買いに近くのホーマックへ行く事にした。 いろいろ心配もしたせいかお腹も空いたので近くのサンクスで軽い食べ物も買った。 何だかんだで、スタート地点を決めて船を組み立て始めるのは10:30になってしまった。


<10:30>
珊瑚橋の土手にカヌー部品を広げて組立を開始すると、親子連れが寄ってきて、 小学校低学年位の子供が好奇心一杯に眺めていた。
4年振りにカヌーを組み立ててみると、前は20分位でできたのに、30分以上経っても 一向にできあがらず焦りが出てきた。中古のカヌーなのでカヌー・スキンや骨組みを 壊さないように丁寧に組み立ていたせいもあり、時間ばかりが過ぎていった。 約50分経過し、ようやく完成した。
カヌーを川に入れ軽く漕いでウォーミングアップを取っていたら、上流から4艇程 ややお歳を重ねた方々がカヌーで下ってきた。あいさつしようかと視線を送ったり 好感がもたれそうな顔を作ってみたが、こちらには無関心で自分達だけで楽しんでいる 様子だった。 パドルの勘が戻ってきたので、出発する事にした。しばしさらば珊瑚橋・展勝地よ! といった感じだった。


<11:30>
前方に見えるホテル・シティプラザを目指し、ゆっくりと出発した。
川下りの参考にしたカヌー誌「カヌーライフ」(1994年秋号)によると、 シティプラザを過ぎると直に左側(上流から見て)に堰があるので、ホテルを 過ぎたら右側に寄って進めと書いていたので、その通りに進んだ。 10年前の雑誌でも川はそれ程変わらないと思うので。

------↓勝手な想像・開始↓------
自然というものは常に活動していても、ほぼ恒久的だと思うのでこの手の雑誌 は使い回ししても大丈夫だな・・・と、PC関連の雑誌と比べたら内容の変化 が無くてライターさんも楽なのかなと思ったりした。 まてよ、返って、ネタがマンネリ化して自然相手のライターさんの方が ネタを搾り出すのに大変なのかもしれないな・・・。
------↑勝手な想像・終了↑------

勝手な想像をしていると、もう堰が目前に迫っていた。
堰付近には台風15号やそれ以前の大水の影響で流れ着いた流木が結構集まっていた。 和賀川との合流点も近づき、波も幾分波打って1、2級の瀬になっていた。 どう進めば分からなかったのでとりあえず、合流点に近すぎず、且つ右寄りといった 間隔の距離勘で進んでいった。合流点に達した時、波に揺られながら若干硬い体制で パドルを漕いだ。何とか一番気にしていた地点をクリアしほっと一息ついた。 思ったよりも揺れは小さく、もっと上下左右に船を取られると思っていたので 終わってみれば何の問題もなかった。三田氏も同じコメントだった。


<12:00>
12:00頃、国見橋付近の東北新幹線の鉄橋付近で持参したビールで乾杯した。
若干温くはなっていたが、こんな事は初めての事なので、返ってうまさ倍増だった。
耳をすませば、ミンミン蝉の鳴き声で一杯で、程よい川内のリバーブが効いて 夏倍増といった感じで贅沢な時間だな〜としばらくは漕ぐのを休んで静かに流された。


この様な感じで、2004年の川下りはいい感じで締めくくれました。