コンディション&個人的感想
9月10日・北上川(大正橋(石鳥谷町)〜昭和橋(北上市) 約20Km)
9月10日(金) 天気晴天。 気温26度(AM10:00) 満を期しての今年初の川下りである。 今年は残暑が厳しいおかげで、9月でも、あちぃ〜思いをしながら下る事がで きた。下った後だからこんな事が言えるだが、実は初めてカヌー一人乗り川下 りで、ちょっとビビル気持ちで望んだのだが、慎重に事を進めた結果、なんと か無事に怪我する事無く漕破することができた。カヌーを貸してくれた友人M に深く感謝したい。 さて、ルートは石鳥谷町の大正橋から北上市の昭和橋までのおよそ20km。 下る前に腹ごしらえとして、軽く昼食を河原で摂った。 石鳥谷のローソンで購入した、おにぎり2個、菓子パン1個、それと今夏新製 品のヨーグルト風味の肉まんシリーズの1個。弟にヨーグルト風味を半分やる と、その半分を返された。買う前からどうしようかしら?と迷っていたのだが、 結局購入。味は・・・というと、暖めたヨーグルトを生地でくるんで・・・と いった感じ。う〜む。こういう味も最近はありなのかと。深くうなだれる私で あった。 楽しく昼食を摂った後、カヌーの組立をする。 友人Mから借りたカヌーは折り畳み式のファルトボートと呼ばれるカヌーで、 これの組立に1時間以上もかかってしまった。かなり恥ずかしい・・・何年か 前に組立た時は20分程度でできたのだが、すっかり組立方法を忘れていた。 どうにかカヌーを組み立て、いざ川へ入る。がしかし、このカヌーが意外に重 い。30kg近くあるので、軟弱者の私としては、かなり力んでこれを、フッ と気合いを入れないと持てなかった。 カヌーを担いで浅瀬に足を入れる。やった!水は温いゼ!!と喜び、そこから 50歩程度岸から歩いて、なんとか13時45分に離岸した。 川を下ること5分、釣りに来ていた少年とあいさつを交わし、意気揚々と穏や かな鏡のような北上川を滑って行った。 川下ること15分、1つ目の小波ゾーンに突入する。 今年初だからしょうがないのだが、自己流の歓声をあげながら、小波ゾーンを 楽しんで下った。いつもは2人だったので、ちょっとおとなし目の私であった。 ちょっと不満である。 カヌーが安定しすぎて、なんかこう、ドキドキしないのである。 小舟ならもっとゆらゆら揺れて、漕ぐ人を試せばいいのだが、カヌーが言うに は、おいらに乗ってれば大丈夫さ!と言っているようである。 安定しているには理由がある。 友人Mから借りたカヌーは2人乗り用である。それを1人で乗っているのだか ら。更に、このカヌー以外にキールが鋭い。直進安定性はすばらしいものがあ る。反面、曲がりにくい。だから、細かいルート変更を要するコースでは、2 人乗らないと辛いかもしれない。 新しい橋が1つと、新しい橋桁が1つ、川に建設中で、難所が増え無い事を祈 願しながらそこを通過した。新しい橋には作業員がいて、こちらに注意を払っ ているのが伺えた。作業員が、私にサインを求めたい気持ちがハッキリ伝わり、 ドギマギした。(嘘) 1時間ほど経過し、水を飲みすぎたのか、疲れも出てきて休み休み行く事にし た。岸よりに目を向けると、カモが群れて泳いでいる。音を立てずにス〜と近 づいていくと、20m位手前で、全て散り散りに飛び去ってしまった。何度か 捕まえようと試みたが、同じ事だった。カモ汁にありつくのは、夢のまた夢で ある。 1時間半ほどで、花巻農業高校裏を通過した。 なんと、川辺のステージらしきものが出来ていた。 そこで宮澤賢治先生の作られた歌を歌われるのだろう。 2時間ほどで朝日橋を通過した。 実は、この日は花巻祭りの初日だったので、ギャラリーに手を振る心構えを持 って挑んでいたのであるが、祭りの駐車場に使われている所とは遠い方のルー トを通ってしまい、残念な事に手は振れなかった。 気を落としながら更に10分ほど下ると、朝日大橋を通過した。 橋の上には、なにやら思慮深げにこちらを覗いている、自転車に乗った爺さま がいた。儂(わし)もやってみたいものよのぅ。と言っている様でもあり、この 祭りの日になんばしよっと?と言っている様でもあり、それとも・・・疲れて きたので考えるのを止めた。 すぐに浅瀬が見えた。 でも流れが急で、進路を変更できない為、ちょっと舟底を擦った。 カヌーから下りて舟を引き、膝の上以上水位がある所まで行った。 だが! 流れとは反対方向にカヌーを向けて川に入ってしまった! ちょっとヤバイ!。 必死に向きを変えようとしたが、さすが直進安定性が良すぎてなかなか言う事 を聞かない。やっとの思いで体制を立て直したかと思うと、すぐ近くに「鮎か け師」達が居た。北上川で鮎かけすなー!と心で叫び、回避して進んだ。が、 流れが速すぎて回避したつもりが、どんどん釣り人に近づいて行く。 結局、どうもすんません。と言わざる位に近づいて軽く会釈して通過してしま った。後から友人Mから聞いた話だと、北上川での鮎かけは、漁業券を購入し ないで行えるそうで、支流の和賀川の様に必死こいて釣っている訳ではないと の事だった。何分、喧嘩騒ぎにならずに済んでよかった。 さて、あまりにものんびり来すぎて、あたりは薄暗くなってきた。 時刻は16時ちょっと過ぎ。暗くならないうちに帰ろうと、加速した。手の皮 が剥けるのもしょうがないと思いつつ、漕いだ。やがて北上村崎野工業団地は ずれの浄水場が見えてきた。ここまで来るとゴールも同然である。ここからは 泡立った所を避け、水を見ないで漕いだ。 16時45分。ゴールした。 後始末をしてバッグにカヌーを収納し、徒歩10分で帰宅した。 やけにビールがうまい夜だった。 |