20年前のカセットテープをCD化した時の試行錯誤した事の記録です。 ノイズ除去、レベル調整、空間の擬似的な広げ手段など、自分の耳で確認しながら 作業を進めましたが、何度も聴いているうちに耳が麻痺してきて最後は妥協の連続 に終わった気がします。でも、それなりのものになったので今後の波形編集の作業 の一例にはなるのではないかと思い、このメモを書きました。 最終的な作業は1および2(1)〜(4)の作業となりました。 ----波形編集作業内容--------------------------------------------------------------- 1.WAVclean(ノイズ除去) WAVEファイルを「ごしごし」にチェックを入れてノイズ除去を行う。 2.SoundEngine(WAVE編集) ノイズを除去したWAVEファイルを次の空間編集をした。 色々とリバーブ等の組み合わせを試行錯誤した結果、耳もだんだん飽和してきた 感じだったので、次の空間調整で行った。(きちんとやるにはもっと学習が必要。) 20年前の中学校合唱テープ用・空間調整 (1) ノーマルディレイ → ライブラリ:HighResoDelay (2) シンプルリバーブ3 → ライブラリ:Clear (3) ブースター → ライブラリ:Exciter (4) ノーマライズ <空間調整の内容> ノイズ除去を行って、奥行き感の無くなったWAVEファイルに (1)と(2)の組み合わせで、擬似的に奥行き感を設け、 (3)によって中域?(ボーカル部)に厚みを増し、 (4)の最後の作業で波形を正規化する。 (最初に(4)をやるとレベルオーバー気味になる) ----------------------------------------------------------------------------------- <仕上げる音の質の検討> 20年前のカセットテープは保存状態は良かったものの、ノイズはあったので、 自然な響きを優先するか、 ノイズの無い音を優先するかで少し悩みました。 結局ノイズの無い音を優先 させたので、WAVE編集は上記の(1)〜(4)の作業となりました。 <波形編集で分かった事> 体育館での合唱という音源を録音した場合は、ダイナミックレンジが普通のスタジオ録音した J-POPなどと比べると広いため、コンプレッサーで音の厚みを出す事ができない。 (コンプレッサーをかけると音は割れる。) おそらく、クラシックやブラスの演奏も同様に、コンプレッサーはかけない方がいい音に仕上がると思われる。 |