波形編集メモ 2003

20年前のカセットテープをCD化した時の試行錯誤した事の記録です。
ノイズ除去、レベル調整、空間の擬似的な広げ手段など、自分の耳で確認しながら 作業を進めましたが、何度も聴いているうちに耳が麻痺してきて最後は妥協の連続 に終わった気がします。でも、それなりのものになったので今後の波形編集の作業 の一例にはなるのではないかと思い、このメモを書きました。
最終的な作業は1および2(1)〜(4)の作業となりました。

----波形編集作業内容---------------------------------------------------------------
1.WAVclean(ノイズ除去)
  WAVEファイルを「ごしごし」にチェックを入れてノイズ除去を行う。


2.SoundEngine(WAVE編集)
  ノイズを除去したWAVEファイルを次の空間編集をした。
  色々とリバーブ等の組み合わせを試行錯誤した結果、耳もだんだん飽和してきた
  感じだったので、次の空間調整で行った。(きちんとやるにはもっと学習が必要。)

  20年前の中学校合唱テープ用・空間調整
  (1) ノーマルディレイ  → ライブラリ:HighResoDelay
  (2) シンプルリバーブ3 → ライブラリ:Clear
  (3) ブースター     → ライブラリ:Exciter
  (4) ノーマライズ

  <空間調整の内容>
  ノイズ除去を行って、奥行き感の無くなったWAVEファイルに
  (1)と(2)の組み合わせで、擬似的に奥行き感を設け、
  (3)によって中域?(ボーカル部)に厚みを増し、
  (4)の最後の作業で波形を正規化する。
  (最初に(4)をやるとレベルオーバー気味になる)
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<仕上げる音の質の検討>
20年前のカセットテープは保存状態は良かったものの、ノイズはあったので、 自然な響きを優先するか、 ノイズの無い音を優先するかで少し悩みました。
結局ノイズの無い音を優先 させたので、WAVE編集は上記の(1)〜(4)の作業となりました。

<波形編集で分かった事>
体育館での合唱という音源を録音した場合は、ダイナミックレンジが普通のスタジオ録音した J-POPなどと比べると広いため、コンプレッサーで音の厚みを出す事ができない。 (コンプレッサーをかけると音は割れる。)
おそらく、クラシックやブラスの演奏も同様に、コンプレッサーはかけない方がいい音に仕上がると思われる。